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- 第10回健康寿命をのばそう!アワード 審査のポイント
評価委員による審査のポイント
評価委員の先生方より「健康寿命をのばそう!アワード」審査のポイントを伺いました。
武見ゆかり先生から見た審査のポイントはここ!
女子栄養大学 副学長
ポイント1従来にはない新しい試み(新規性)があるか
従来の取組にはない新しい試みの部分を強調してください。その新しい試みを取り入れたことによる効果(実施途中ならば効果の見込み)を示していただくことがアピールになります。
ポイント2参加者(利用者)の行動変容を促す工夫や仕掛け(ナッジ等)があるか
人々の行動変容を促すには、知識を得て理屈を納得してもらって行動変容を促す方法(従来の教育)と、知らないうちに望ましい行動へと誘導する方法(ナッジ)があります。後者の工夫がある取組を期待します。
ポイント3他組織、他地域への波及が見込める取組か
どんなに効果のある取組でも、特別な条件が整わないと実施できない取組では他組織・他地域への波及が見込めず、社会全体の健康寿命延伸につながりません。どのような条件が整えば他組織、他地域でも実施可能なのか説明してくださると良いと思います。
津下一代先生から見た審査のポイントはここ!
女子栄養大学 特任教授
ポイント1取組や活動の目的を明確に示し、それを解決しうる方法を選択しているか
対象者(集団)の健康課題や解決すべき事象を把握しており、それに対する科学的な根拠のある方法、実効性のある方法をとっているかを確認します。また、ターゲット層が参加しやすいよう、内容やアクセス等の工夫をしていることが大切です。
ポイント2参加者が主体的に活動していること、関係者の連携が深まることなど、取組に手ごたえを感じているか。
参加者がやらされ感でなく、健康づくりの大切さを実感できる内容となっているでしょうか?参加者の声、変化をとらえ、新たな挑戦を行ったり、既存事業の継続的な改善につなげているでしょうか。この取組・活動を通じて関係者の連携が深まる取組について高く評価します。
ポイント3コロナ禍においても、発展が期待できるか。他の団体・企業、自治体にヒントを与える取組であるか。
従来の健康づくり活動に制約があるコロナ禍において、新たな視点・方法論にも関心が集まっているところです。方法の転換や工夫、枠組みの見直しなど、新たな生活様式における健康づくりのヒントが得られる取組・活動を評価したいと考えています。
中村正和先生から見た審査のポイントはここ!
公益社団法人 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長
ポイント1先進的・先駆的な取組であるかどうか
既成の事業にとらわれず、新しい発想が盛り込まれているか、目新しい手法が使われているかをチェックします。今後の事業の継続性や発展性についても合わせて審査します。
ポイント2計画的に企画・実施され、効果検証がされているかどうか
PDCAに基づいて事業の企画から評価に至る一連のプロセスが計画的にかつ手順を踏んで実施され、効果が確認されているかどうかをチェックします。取組の期間が浅く、アウトカム指標では評価できない取組については、プロセス評価の結果から健康寿命の延伸に照らして効果が期待できるかどうかを審査します。
ポイント3好事例としての普及可能性があるかどうか
好事例として、他の自治体や企業、団体への普及が期待できるかどうかについて審査します。また、普及した場合にどの程度の効果や社会的インパクトが期待できるかという視点でも審査します。
井上茂先生から見た審査のポイントはここ!
東京医科大学 公衆衛生学分野 主任教授
ポイント1集団全体への波及効果が期待できる取組か
健康に関心のある一部の人たちだけではなく、集団全体の健康向上に資する取組を期待します。一方で、課題の多い特定の対象者(女性・男性、若年者・中高年者、障害を持つ方、子育て・介護中の方、など)に対する新規性のある取組も評価したいと思います。
ポイント2他の会社、自治体、団体のモデルになる取組か
他の多くの会社、自治体、団体でも同様の活動が展開できるか、あるいはそれぞれの活動のヒントになるような、波及効果のある取組を期待します。
ポイント3計画的な事業評価が行われているか
あらかじめ事業評価の方法を計画し、計画に沿って公正な評価を行い、次の活動に活かせている取組を期待します。